【ステージ2以降】iDeCo(個人型確定拠出年金)のおさらい
「貯蓄から投資へ」のスローガンのもと、政府はいくつかの投資優遇制度を用意してくれています。賢く資産を構築して運用するためには、投資優遇制度を活用することが重要です。
本ブログでは、以前からいくつかの投資優遇制度について紹介してきました。
前回はそのうちの企業型確定拠出年金(DC)についておさらいしました。
今回はiDeCo(個人型確定拠出年金)についておさらいします。
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは
本ブログ『資産の構築と運用の5つのステージ』では、段階的に資産を構築し運用することを提唱しています。(詳細は「『資産の構築と運用の5つのステージ』とは 各ステージの概要」を参照お願いします。)
このうちの【ステージ2】投資優遇制度の活用から投資優遇制度を活用した投資を開始します。
投資優遇制度には以下のものがあります。
iDeCo(個人型確定拠出年金)は個人が任意で用意する年金です。国民年金、厚生年金、共済年金等の公的年金、企業型確定拠出年金、確定給付企業年金等の企業型年金に上乗せする形で存在しています。
60歳以降に年金または一時金として受け取ることが出来ます。
iDeCo(個人型確定拠出年金)のメリット
iDeCo(個人型確定拠出年金)を利用した場合には、個人で独自に資産運用するのに比べて以下のメリットがあります。
これを活用しない手はありませんね。
iDeCo(個人型確定拠出年金)の投資対象
iDeCo(個人型確定拠出年金)の運用の結果は自己責任ですので、どう運用するか注意が必要です。
それでは、iDeCo(個人型確定拠出年金)では、何に投資すればよいでしょうか?
結論から書きますと、本ブログでは、日本株のインデックスファンドに投資することをお勧めします。
日本株の代表的なインデックスは、日経平均とTOPIXです。
これは以下のポイントで検討した結果です。
- 地域は国内か海外か
- 種類は株式か債券か不動産か
- 株式の場合、個別株かインデックスファンドか
詳細は以下の記事を参照お願いします。
wisteriafinance.hatenablog.com
iDeCo(個人型確定拠出年金)の投資方法
2種類の投資方法
前節では、iDeCo(個人型確定拠出年金)では、日本株のインデックスファンドへの投資をお勧めしました。
それでは、どう投資すればよいでしょうか?
本ブログでは、以下の2種類の投資方法をお勧めします。
- ドル・コスト平均法とバイ・アンド・ホールド戦略
- 三分割法と四分割法
ドル・コスト平均法とバイ・アンド・ホールド戦略
ドル・コスト平均法とバイ・アンド・ホールド戦略について簡単に説明します。
購入ではドル・コスト平均法を、売却ではバイ・アンド・ホールド戦略を採用します。
ドル・コスト平均法は、投資家が金融商品を購入する場合に一度に購入せず、資金を分割して均等額ずつ定期的に継続して購入する方法です。
定額を購入というのが肝心です。金融商品の価格が高い時は購入数が少なくなり、逆に価格が安い時には購入数が多くなります。
このため、単純に定数を購入するのに比べ、平均すると割安で購入することができる場合が多いのです。
もちろん、最も安い時を見はからって、その時にまとめて購入すれば、もっと割安になります。しかし投資でタイミングを計っても失敗することが多いので、そのリスクは避けるということです。
ドル・コスト平均法は、長期投資でリスクを抑制し、安定した収益を得たい場合に使われます。
iDeCo(個人型確定拠出年金)で、毎月の掛金で同じインデックスファンドを購入し続ければ、自然とドル・コスト平均法を実践していることになります。
バイ・アンド・ホールド戦略は、投資家が金融商品を購入した後は、ひたすら保有し続ける戦略です。
保有し続けている間に、ある程度の価格変動はあります。でも長期的に見れば、価格は上昇するので、価格が一旦下がったからと言って売却する必要はないという考え方です。
バイ・アンド・ホールド戦略では、ドル・コスト平均法と同じく、投資でタイミングを計っても失敗することが多いので、そのリスクは避けるという考えに基づいています。
iDeCo(個人型確定拠出年金)で、年金を受給するまでインデックスファンドを売却せずに持ち続ければ、自然とバイ・アンド・ホールド戦略を実践していることになります。
三分割法と四分割法
先述の通り、ドル・コスト平均法とバイ・アンド・ホールド戦略では、投資では売買タイミングは読めないことを前提としています。
しかし、売買タイミングはある程度は読めるという考えもあります。
少しリスクを増やしてでも、リターンを増やしたい方々に提案がするのが三分割法と四分割法です。
両方ともドル・コスト平均法とバイ・アンド・ホールド戦略をアレンジしたものです。
三分割法の売買方針は以下の通りです。
- 毎月の掛金の全額でドル・コスト平均法にてインデックスファンドを購入する。
- 運用資金を3等分する。
- 運用資金の2/3はバイ・アンド・ホールド戦略で運用する。
- 運用資金の1/3はタイミングをみて売買する。
四分割法は三分割法をさらにアレンジした方法です。三分割法より少しローリスク・ローリターンです。
四分割法の売買方針は以下の通りです。
- 毎月の掛金の全額でドル・コスト平均法にてインデックスファンドを購入する。
- 運用資金を4等分する。
- 運用資金の3/4は三分割法で運用する。
- 運用資金の1/4は原則として預金で持ち、特別な時にタイミングをみて売買する。
参考
本節の内容の詳細は以下の記事を参照お願いします。
wisteriafinance.hatenablog.com
おわりに
今回はiDeCo(個人型確定拠出年金)について書きました。
せっかく政府が用意してくれている投資優遇制度ですので、活用しない手はありませんね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
皆様のお役に立てましたら幸いです。