資産の構築と運用の5つのステージ

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【WLIバランス】新型コロナウイルス騒動の先に見えるもの テレワークのもたらす変化

コワーキングスペース

ウィステリアファイナンス主筆です。

新型コロナウイルス騒動はなかなか収束の見通しが立たず、株式市場も下落が続いています。

しかし、過去のSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)のケースから推測するに、病気の流行は数ヶ月で収束に向かうことが予想されます。
経済への悪影響はその後もしばらくは続くでしょうが、永遠に続くわけではなく、いずれ回復に向かいます。アメリ同時多発テロのような大事件や東日本大震災のような天変地異の場合もそうでした。

新型コロナウイルス騒動を通じて、将来の社会の動向が見えてきたものがありますので、今回はそのことについて書いてみます。

テレワークからリストラへ

新型コロナウイルスの感染防止のために、テレワークを推進する企業が増えています。

自宅からパソコンで会社のネットワークに接続してメール処理したり、ビデオ会議に参加したりします。
最初は戸惑いますが、すぐに慣れてきます。そうしてみると、ふと気ががつくわけです。「会社の会議室に集まって会議する必要があったのだろうか?」と。
やがて「そもそも、この会議は必要なのだろうか?」と疑問が生じます。
さらに進むと「そもそも、この会議で扱う業務は必要なのだろうか?」となります。

つまり日本企業の生産性の低さが今まで以上に明らかになるわけです。
ここで働き方改革が成功して、生産性が向上すれば万々歳です。
ただ、それでは済まないと思われます。
「この業務は必要なのだろうか?」の先には「この業務を担当する人々は必要なのだろうか?」があります。
生産性を高めるために無駄な業務を削減することは、無駄な人を削減すること、すなわちリストラにつながります。

生産性を高めるにつれて、会社の構造はピラミッド型からフラット型に変化していきます。
トップの経営者層(エグゼクティブ)とボトムの平社員の間の中間管理職の存在は不要となっていきます。中間管理職の中にも細かい階層があって、その間の報告、承認、根回しやら何やらが、無駄な業務の拡大再生産となっていることが、生産性の低さの主な原因であることは明らかですから。
結局、今まで曖昧に済まされていた中間管理職にとって不都合な真実が、新型コロナウイルス騒動を通じて、白日の下にさらされてしまうわけですね。

将来のリストラから逃れるために

2つのアプローチ

将来のリストラから逃れるために、今から何を準備しておけばよいでしょうか?

それには、以下の2つのアプローチが有効であると思います。

  1. 専門性を極める
  2. 実務を担当する

以下、詳しく説明します。

1. 専門性を極める

会社の構造がいくらフラット型に変化したとしても、少数のエグゼクティブマネージャーは存在します。いわばマネジメントの専門家です。また余人をもって代えがたい特定分野の専門家も必要とされます。
このような人材(財)になれるように日々努力するということです。

当然と言えば当然ですね。
ただし、このアプローチは正統的ではありますが、高い能力や適性が必要とされ、万人向けではありません。競争率も高く、自己研鑽の努力が報われないかもしれません。

2. 実務を担当する

実務とは、人間の介在が必要とされる業務です。
言い換えると、顧客に価値を提供するために存在しなければならない業務や組織の存続に必須な業務です。
成果が曖昧な管理業務ではなく。

実務を担当するためには、そのような職種に就くために転職する、また同じ会社の中で異動する、必要があります。
また、あえて管理職に昇格せずに、実担当として業務を続ける、という手もあります。

自分にあった実務を選択すればよいので、多くの方々に適しているのは、こちらのアプローチではないでしょうか。

2つのアプローチで必要とされるもの

先述のどちらのアプローチを採るにせよ、避けて通れないのはお金の問題です。

「専門性を極める」の場合は、社会人大学院や語学学校に通ったり、資格取得のための講座を受講したりと、費用がかかります。
(社内研修なら無料で受けられるでしょうが、専門性を極める目的にかなう内容はまれでしょうし、またそれだけではライバルとは差がつきません。)

「実務を担当する」の場合は、管理職のほうが実務担当よりは給与水準は高めですので、収入の減少を覚悟しないといけません。
(ただし、長く働き続けることによって、生涯収入は逆転可能です。)

ここでポイントとなるのが給与以外の収入、つまり投資による収入です。
これにより、生活水準を下げることなく、先述のアプローチによる支出の増加または収入の減少に対抗できます。

投資は老後に備えて行うのが一般的です。ただし、現役時代にリストラから逃れて生涯年収を増やすために投資で得た資金を使用するのも、広い意味でも老後への備えと言えます。
この考え方を、本ブログではワーク・ライフ・インベストメント・バランスと呼びます。

おわりに

今回は新型コロナウイルス騒動の先にあるものについて書きました。

世の中は何かと騒がしいですが、このような時期こそ、冷静に将来を考えましょう。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。
皆様のお役に立てましたら幸いです。

 

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