【ステージ1】新社会人に親への仕送りは必要か?
新社会人の読者の皆様は親御さんへの仕送りをしていますでしょうか?
もう新社会人ではない読者の皆様はしていましたでしょうか?
また新社会人のお子様を持つ読者の皆様は受け取っていますでしょうか?
今回は仕送りについて考えてみます。
新社会人から親への仕送りは必要か?
新社会人から親への仕送りは必要でしょうか?
異論があることは重々承知していますが、個人的には不要と考えています。
子育ては親の義務と考えているので、それにかかった費用を仕送りで返済する必要はないのではないかと思います。世の中には製造物責任という言葉もありますし(笑)
なお、義務だから感謝する必要もないなどと主張するつもりはありません。
感謝の気持ちを言葉で表現する、初任給や初ボーナスでプレゼントを贈る。それは素晴らしいことです。でも仕送りの形で定期的に示す必要はないのではないかということです。
もちろん、親のほうが経済的に厳しい場合は別です。
親と子で経済的に余裕があるほうが余裕がないほうをできる範囲で援助する。これは望ましい姿ですから。
実際には、新社会人よりもその親のほうが経済的に余裕がある場合がほとんどではないでしょうか?
新社会人は給料が少ない上に何かと物入りです。ビジネスにふさわしい服装や装飾品を揃えなければいけません。親元を離れて一人暮らしをするのであれば、家賃を支払わなければいけませんし、家具調度を揃える必要があります。自己啓発で語学や資格、等の勉強もしたいところです。
これに対し、親の側は、学費の支払いが不要となります。子供が下宿していた場合には、その費用も不要となります。逆に同居していた子供が独立した場合は、その分の生活費が不要となります。
ほとんどの場合は新社会人から親への仕送りは不要と思います。
なお、新社会人が親と同居する場合には、自分の生活費に相当する額を親に渡したほうがよいです。
ここは社会人としてけじめをつけましょう。
特に兄弟姉妹が複数いて、他の人は別居している際には要注意です。「お前だけ親の脛をかじり続けていて不公平だ」と後で相続でもめる可能性があります。
仕送りよりも投資の教育を
ひと昔前のTVドラマ、映画や小説では、よくこんなシーンがありました。
結婚をひかえた子に、親が預金通帳を持ち出して告げる。「仕送りには手をつけずに、お前の結婚資金に全て貯金していた。お前に自由に使って欲しい。」と。
別のアレンジでは、子に何らかのトラブルがあり、駄目もとで親に借金を申し出ると、親は預金通帳を持ち出して告げる。「仕送りには手をつけずに、お前の結婚資金に全て貯金していた。結婚資金に使えないのは残念だが、お前に自由に使って欲しい。」と。
興味深いのは、このようなシチュエーションで出てくるのは、預金通帳で普通預金に毎月の仕送りを入金したものです。
定期預金ではありません。ましてや「S&P500のインデックスファンドに投資して配当も再投資したので、年利8%を超えて増えているよ」ということにはなりません(笑)
読者の皆様でお子様から仕送りを受けている場合はどうすればよいでしょうか?
提案する前に、まずは「おめでとうございます」と言いたいですね。そのような親孝行なお子様を持って、子育てに成功したと言ってよいでしょう。
さらに一歩進んで、この機にお子様にお金の教育をしてはいかがでしょうか?
お子様には、仕送りする代わりに、そのお金を投資にまわしてもらうのです。
お金の教育には、本ブログ『資産の構築と運用の5つのステージ』がお役にたてましたら幸いです。
読者の皆様で親御さんに仕送りをしている場合も、いきなり打ち切るのも難ですので、親御さんと一度話し合ってはいかがでしょうか?
話し合いの結果として、仕送りを継続することになるかもしれません。
でも、親子でお金について話す機会を持てたことは無駄にはならないと思います。
親子でお金について話すことを避けていると相続で困ります。
相続の話はずっと先送りにしておくと、ますます話しにくくなります。「そろそろお迎えが来る頃だ」と自分が思っていると、親御さんに思われたくないですからね。
そのうちに突然亡くなってしまったり、心身の衰えでまとまった話ができなくなってしまうと大問題です。
そうならないように、親子でお金について気軽に話すようにしておくとよいと思います。
仕送りの逆に親御さんから贈与、等で資金の援助をうける場合もあるわけですし。
贈与につきましては以前の記事「【ステージ5】資産の出口戦略 次世代への贈与で資産の有効活用を」を参照お願いします。
wisteriafinance.hatenablog.com
おわりに
今回は仕送りについて書きました。
仕送りの相談をきっかけとして、親子でお金について話す機会をもうけてはいかがでしょうか?
ここまでお読みいただきありがとうございました。
皆様のお役に立てましたら幸いです。
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