資産の構築と運用の5つのステージ

資産を構築し運用して、より自由に生きるために。家計改善、株式投資、不動産投資、相続・贈与、マネーリテラシー等、新社会人からリタイア後世代まで全ての皆様に役立つ情報を発信していきます。

【ステージ1】家計の黒字化 収入の増加と支出の削減

魔女の天秤

ウィステリアファイナンス主筆です。

前回の「『資産の構築と運用の5つのステージ』とは 各ステージの概要」では『資産の構築と運用の5つのステージ』の各ステージについて簡単に説明しました。

今回は【ステージ1】家計の黒字化についてより詳しく説明します。
【ステージ1】は主要テーマは家計に関するもので、収支の把握収入の増加および支出の削減です。

  • 【ステージ1】家計の黒字化 ← ここ
  • 【ステージ2】投資優遇制度の活用
  • 【ステージ3】資産ポートフォリオの展開
  • 【ステージ4】投資による資産構築の加速
  • 【ステージ5】資産の安定的な運用と継承

家計の収支の把握

突然ですが、皆さんに質問です。
毎月の家計の収支は把握していますか?
意外にそこがあいまいな方々が多いのではないでしょうか。

 

本ブログでは投資により資産を構築することを目指しています。
ただ投資は余剰資金で行うのが原則です。投資のリスクはゼロではありません。家計の収支が赤字でも、借金して投資するということはアウトです。
このため毎月の家計の収支を黒字にして、投資資金を捻出し続けることが重要です。

 

収入と支出のうち、収入は給与明細、等でまだ把握しやすいと思います。問題は支出です。
支出が把握できていない方々には、まず家計簿をつけることをお勧めします。

ハミガキのように毎日の習慣にしてしまうと、気軽に続けることができます。
突発的な支出(時には収入も!)、季節ごとの変動や年会費等がありますので、正確に把握するためには1年は継続する必要がありますが、数ヶ月でだいたいの感じはつかめてきます。

家計の収支の改善

収支の改善の2つの対策

まず目指すことは、定常的な収入(手取りの給与)と定常的な支出の間で黒字化することです。 これにより、毎月、少しずつでも資産を増加させることができます。
なお、突発的な支出は賞与でカバーします。

 

それでは、毎月の家計の収支が赤字の方々はどうすればよいでしょうか?
それは収入の増加支出の削減です。

当たり前のことを書いて恐縮です...
本ブログは「現実的であること」をコンセプトとしていますので、あまり甘い話は書かないです。
暮らしの上での基本的な考え方は「身の丈にあった生活をする」です。給与の一部がなかったものとして、支出はその範囲におさめるイメージです。

 

家計の収支が赤字の方々は、収入と支出のそれぞれに目標額を設定しましょう。そして、収入を増やし、支出を減らす対策を決定して実行しましょう。
めでたく黒字となったら、次は投資に振り分ける資金の目標額を設定しましょう。
その目標額を実現するために、さらに収入を増やし、支出を減らす対策を決定して実行しましょう。

 

これから、本ブログでは、収入の増加と支出の削減の方法について詳しく書いていきます。

収入の増加のポイント

収入と聞くと、直ちに仕事からの収入をイメージしがちです。しかし以下に示しました通り、他の種類の収入もあります。

  • 仕事からの収入
  • 年金からの収入
  • 投資からの収入
  • 贈与と相続からの収入
  • その他の収入

家計の収支の改善というと、収入は仕事からのものだけで変わらないことを前提として、後はどう節約して支出を削減するか、という議論になりがちです。
本ブログでは、仕事以外の収入を含めて考えていきます。

支出の削減のポイント

支出は以下の3つに分類して管理するのがお勧めです。

  • 定常費 : 生活に必須であり、毎月発生する費用
  • 特別費 : 生活に必須であるが、毎月は発生しない費用
  • 娯楽費 : 生活に必須ではない費用

本ブログでは、これらの3つの費用のそれぞれにつき削減のポイントを提示しています。

投資資金の捻出のプロセス

これまでの説明を整理して、投資資金の捻出のプロセスとして以下を提案します。

  1. 収入と支出の把握
  2. 投資の目標額の設定
  3. 収入と支出の目標額の設定
  4. 収入の増加策と支出の削減策の決定

まず収入と支出を把握します。
収入と支出を把握したうえで、投資に振り分ける資金の目標額を設定します。
その投資の目標額を実現するために、収入と支出のそれぞれに目標額を設定します。
その収入と支出の目標額を実現するために、収入を増やし、支出を減らす対策を決定します。あとは実行あるのみです。

【参考】収支モデル

収支モデルとは

【ステージ1】の収支モデルを説明します。

収支モデルには以下の3種類があります。

  • 収入のモデル
  • 収入と支出と投資のモデル
  • 資産のモデル

収入のモデルは収入の内訳を示します。
収入と支出と投資のモデルは収入、支出、投資および貯蓄の関係を示します。
資産のモデルは月初と月末の資産の差異と投資と貯蓄の関係を示します。

収入のモデル

収入については以下の式が成立します。

  • 仕事からの収入(手取り) = 仕事からの収入(額面) - 企業年金の掛金 - 社会保険料 - 税金
  • 収入 = 仕事からの収入(手取り) + その他の収入

仕事からの収入では、各種手当や各種控除、等は簡略化のため割愛しています。

企業年金の掛金は勤め先に企業年金の制度がある場合のみです。これが企業年金の原資となります。(個人事業主、等の場合は、相当する年金(国民年金、等)に読み替えてください。)
社会保険料公的年金の原資となります。
その他の収入は、贈与による収入、等です。

 

収入と支出と投資のモデル

収入と支出と投資については以下の式が成立します。

  • 収入 - 支出 = 貯蓄

収入から支出を差し引いて余った資金は、【ステージ1】ではまだ投資せずに貯蓄します。
ただし【ステージ1】では、収支が赤字で貯蓄が負の値となる場合があります。

 

資産のモデル

資産については以下の式が成立します。

  • 月末の資産 = 月初の資産 + 貯蓄

 

【参考】資産ポートフォリオ

資産ポートフォリオとは、現金、株式、債券、不動産、貴金属、仮想通貨、等の個人や法人が保有している資産の一覧のことです。

資産ポートフォリオを組む目的はリスク分散です。
資産を一種類に集中せずに分散して持つことで、リスクを軽減しつつ、ある程度のリターンを得ることを目指します。

『資産の構築と運用の5つのステージ』では、資産ポートフォリオを段階的に構築することをお勧めします。
資産ポートフォリオの内容は、新社会人からリタイア後世代までのライフステージの遷移につれて変化していきます。

 

【ステージ1】での資産ポートフォリオは以下の通りです。 代表的なものとして、種類は現金、株式と不動産の3つ、地域は国内と海外の2つで分類した資産ポートフォリオを示します。なお、現金は紙幣、硬貨だけではなく預金も含めます。

  国内 海外
現金  〇   
株式  (〇)   
不動産    

基本的には日本円の現金のみです。 企業型確定拠出年金(DC)がある場合は、国内株式に投資します。

 

おわりに

今回は家計の収支の把握と収支の改善について書きました。

もちろん収入の増加と支出の削減は【ステージ1】だけの話ではなく、【ステージ5】まで継続的に行う必要があります。
収入が増えても、それ以上に支出しては意味がありませんから。

次回は【ステージ2】投資優遇制度の活用について説明します。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
皆様のお役に立てましたら幸いです。

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