【ステージ1以降】収入について整理する 仕事からの収入を含めて5種類あり
資産を構築するためには、毎月の家計の収支を黒字にして、投資の資金を捻出し続けることが重要です。収入と支出の差額を投資に振り分けます。
収入と聞くと、直ちに仕事からの収入をイメージしがちです。しかし他の種類の収入もあります。
今回は収入について書いてみます。
収入については、以前に「【ステージ1以降】収入を増やす8つの方法」を書きました。書き足りないことがありましたので、追加で説明します。
投資資金の捻出のプロセス
本ブログ『資産の構築と運用の5つのステージ』では、段階的に資産を構築し運用することを提唱しています。(「『資産の構築と運用の5つのステージ』とは 各ステージの概要」を参照お願いします。)
資産を構築するためには、毎月の家計の収支を黒字にして、投資の資金を捻出し続けることが重要です。
成り行きまかせでは、十分な資金を投資に振り分けることは難しいと思います。以下のプロセスを提案します。
- 収入と支出の把握
- 投資の目標額の設定
- 収入と支出の目標額の設定
- 収入の増加策と支出の削減策の決定
まず収入と支出を把握します。(以前に「【ステージ1以降】資産構築の第一歩は家計簿から」でその方法を説明しましたので、参照お願いします。)
収入と支出を把握したうえで、投資に振り分ける資金の目標額を設定します。
その投資の目標額を実現するために、収入と支出のそれぞれに目標額を設定します。
その収入と支出の目標額を実現するために、収入を増やし、支出を減らす対策を決定します。あとは実行あるのみです。
5種類の収入
収入と聞くと、直ちに仕事からの収入をイメージしがちです。しかし以下に示しました通り、他の種類の収入もあります。
- 仕事からの収入
- 年金からの収入
- 投資からの収入
- 贈与と相続からの収入
- その他の収入
家計の収支の改善というと、収入は仕事からのものだけで変わらないことを前提として、後はどう節約して支出を削減するか、という議論になりがちです。
仕事以外の収入を含めて考えたいですね。
年金からの収入
仕事からの収入は説明不要ですね。
これを増やす手段は、昇給、残業、会社の各種手当、転職、副業、等です。(なかなか簡単には増やせませんが。)
年金からの収入
年金からの収入はリタイア後に受給します。公的年金、企業型年金、個人型年金、等です。
年金は現役時代に支払った社会保険料や掛金が原資です。現役時代に追加で拠出することで増やすことができます。代表的なものを以下に記します。
付加年金は、国民年金の第1号被保険者(自営業者等)と任意加入被保険者だけが受給可能な年金制度です。
国民年金の保険料に毎月400円上乗せして支払うことで、毎年「200円×付加保険料納付月数」の金額だけ上乗せした年金が受け取ることができます。2年間受給したら元がとれて、3年目以降は丸儲けです。(付加年金の保険料を20年(240ヶ月)の間支払うと、保険料は 400円×240ヶ月=96,000円 です。毎年もらえる付加年金は 200円×240ヶ月=48,000円 です。96,000円÷48,000円=2 の2年間で元がとれます。)
加入資格がある人は、直ちに加入することをお勧めします。
企業型確定拠出年金(DC)を導入している企業では、マッチング拠出の制度がある場合があります。
これは、企業が支払う掛金に加え、従業員自身が掛金を上乗せして支払うことができるというものです。
従業員自身が支払う掛金は全額所得控除となりお得ですので、利用することをお勧めします。
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、個人が任意で用意する年金で、公的年金や企業年金に上乗せする形で存在しています。会社員、公務員以外に自営業者も専業主婦(夫)も加入することができます。企業によっては加入できないことがありますので要注意です。
iDeCo(個人型確定拠出年金)を利用した投資は、税制面で優遇されていてお得ですので、加入資格がある人は、拠出の上限額まで利用することをお勧めします。
iDeCo(個人型確定拠出年金)の詳細につきましては、以下の記事を参照願います。
wisteriafinance.hatenablog.com
年金からの収入につきましては、以下の記事もあわせて参照願います。
wisteriafinance.hatenablog.com
投資からの収入
投資からの収入は、年金の掛金による投資以外に自分で独自に行っている投資からの収入です。
投資からの収入にはインカムゲインとキャピタルゲインがあります。
インカムゲインは「資産を保有中に得られる利益」です。キャピタルゲインは「資産価値の上昇による利益」です。
インカムゲインは定期的に現金で手に入ります。これに対してキャピタルゲインは資産を売却するまでは含み益の状態であり、資産を売却して初めて現金で手に入ります。
キャピタルゲイン重視の投資を長期間のタイムスケールで行うと、投資からの収入はなかなか現金の形では入ってきませんので注意が必要です。
家計の収支に余裕がない場合は、資産ポートフォリオでインカムゲイン重視の投資の比率を高めることをお勧めします。
インカムゲインとキャピタルゲインの詳細につきましては、以下の記事を参照願います。
wisteriafinance.hatenablog.com
贈与と相続からの収入
贈与と相続からの収入は、主に祖父母とご両親からのものです。
相続はその性格上、いつ発生するかわかりません。受ける側としては、年をとってから相続するよりも、収入が比較的少なく、しかも子育て等で支出が多い若い時期に贈与してもらったほうがよいですよね。
政府も経済活性化等の目的から「高齢世帯から現役世帯への資産移転」を促進すべく、贈与税の非課税枠の新設・拡充やジュニアNISA、等の優遇制度を整えています。
これらを活用して、相続を待たずに贈与することをご家族で相談してみてはいかがでしょうか?
贈与の詳細につきましては、以下の記事を参照願います。
wisteriafinance.hatenablog.com
その他の収入
その他の収入は、給付金、還付金、奨学金、養育費、慰謝料、ポイント還元、等です。
自分から積極的に情報収集しないと、得られないものや得られても条件が悪いものがありますので注意が必要です。
おわりに
今回は収入について書きました。
家計の収支の改善は、仕事以外の収入、特に投資からの収入を含めて考えたいですね。
本ブログでは、ワークライフバランスを超えたワークライフインベストメントバランスを提唱していきます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
皆様のお役に立てましたら幸いです。
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