【ステージ1以降】家計の収支の把握と分析のために家計簿を作成しよう
資産を構築するためには、毎月の家計の収支を黒字にして、投資資金を捻出し続けることが重要です。
これには、まず収入と支出の両方を把握する必要があります。
収支が把握できていない方々には、まず家計簿をつけることをお勧めします。
今回は家計簿の作成方法について説明します。
実は家計簿の作成方法は以前にも「【ステージ1以降】資産構築の第一歩は家計簿から」で説明しましたが、書き足りないことがありましたので拡充します。
過去の関連記事のおさらい
まず、過去の関連記事のおさらいをします。
家計簿について
世の中にはいろいろな種類の家計簿の帳面やアプリがあります。
帳面に手書きして電卓で計算するは面倒ですね。計算ミスが無いか検算もしなければなりませんし。
アプリは必要以上に複雑な機能があったりして、使いにくいことが多かったりします。
そこでお勧めは、自分でExcelで作ってしまうことです。
正確に収支を把握するためには1年は継続する必要がありますが、数ヶ月でだいたいの感じはつかめてきます。
家計簿はつけておしまいではなく、それをもとに家計を見直すことが重要です。
詳しくは以下の記事を参照お願いします。
wisteriafinance.hatenablog.com
収入について
収入には以下の5種類があります。
- 仕事からの収入
- 年金からの収入
- 投資からの収入
- 贈与と相続からの収入
- その他の収入
投資からの収入にはインカムゲインとキャピタルゲインがあります。
インカムゲインは「資産を保有中に得られる利益」です。キャピタルゲインは「資産価値の上昇による利益」です。
インカムゲインは定期的に現金で手に入ります。これに対してキャピタルゲインは資産を売却するまでは含み益の状態であり、資産を売却して初めて現金で手に入ります。
贈与と相続からの収入は、主に祖父母とご両親からのものです。
相続はその性格上、いつ発生するかわかりません。受ける側としては、年をとってから相続するよりも、収入が比較的少なく、しかも子育て等で支出が多い若い時期に贈与してもらったほうがよいですよね。
その他の収入は、給付金、還付金、奨学金、養育費、慰謝料、ポイント還元、等です。
詳しくは以下の記事を参照お願いします。
wisteriafinance.hatenablog.com
支出について
支出は以下の3つに分類して管理するのがお勧めです。
分類 | 定義 |
---|---|
定常費 | 生活に必須であり、毎月で発生する費用 |
特別費 | 生活に必須であるが、毎月は発生しない費用 |
娯楽費 | 生活に必須ではない費用 |
詳しくは以下の記事を参照お願いします。
wisteriafinance.hatenablog.com
家計簿における収入の考え方
収入は額面か手取りか
家計簿上の収入には、額面の金額と税金、社会保険料、等を引いた後の手取りの金額のどちらを使用すればよいでしょうか?
これは手取りの金額を記入すれば十分と思います。
なぜなら、家計簿の作成の目的は、実際に自分で使える金額(可処分所得と言います)と支出とを比較することにあるからです。 実際には使えない税金や社会保険料、等の項目を家計簿に設けて手取りの金額を算出するようにしても煩雑になるだけと思います。
もちろん、自分が税金や社会保険料をどれだけ取られているかを痛感したい方は、これらの項目を設けてもよいでしょう。
家計簿に記入する収入
先述の通り、収入には5種類あります。このうちどの収入を家計簿上の収入とすればよいでしょうか?
まず仕事からの収入、年金からの収入とその他の収入は全て家計簿に記入します。
次に投資からの収入ですが、原則として家計簿には記入しません。
投資の損益は損益一覧表で家計とは別に管理べきだからです。
ただし例外はあります。投資の収入以外の収入だけでは家計は毎月赤字で、インカムゲインで補填している場合です。この場合は、インカムゲインのみを家計簿に記入するとよいです。(キャピタルゲインは記入しません。)
最後に贈与と相続からの収入ですが、定期的な贈与のみ家計簿に記入します。
定期的な贈与以外はあったら儲けものの臨時収入です。家計の収支はそれは無い前提で考えるべきですので。
損益一覧表につきましては、以下の記事を参照お願いします。
wisteriafinance.hatenablog.com
家計簿における支出の考え方
支出の分類の方法
家計簿では支出を先述の3つに分類するのがお勧めです。これらを大分類とします。
具体的には各大分類の中身は以下の通りです。
- 定常費:住居費、食費、光熱費、通信費、教育費、日用品の購入費用、等
- 特別費:服飾費(普段着)、家電品・家具調度の購入費用、等
- 娯楽費:服飾費(普段着以外)、交際費、趣味の費用、自己啓発・習い事の費用、等
家庭によって支出のパターンは様々と思います。
大分類の下の小分類では、金額が大きいものを項目として設け、それ以外をその他とするのがよいと思います。
除外する支出
収入のところでも書きましたが、投資の収益は家計とは別に管理すべきです。投資に関わる経費は家計簿には記入しません。
同様に定期的な贈与以外の贈与と相続に関わる経費は家計簿には記入しません。
家計簿の作成
それでは、Excelで家計簿を作成してみましょう。
各月のシート
まず各月のシートを作成します。
以下のイメージです。1月のシートを示しています。同様に2月から12月のシートを作成します。
収入 | 支出 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
仕事 | その他 | 定常費 | 特別費 | 娯楽費 | ||||
住居費 | その他 | 服飾費 | その他 | 交際費 | その他 | |||
1/1 | ||||||||
... | ||||||||
1/31 | ||||||||
小計 | ||||||||
合計 | ||||||||
収支 |
1年間のシート
次に1年間のシートを作成します。
各月のシートを参照します。
以下のイメージです。
収入 | 支出 | 収支 | |
---|---|---|---|
1月 | |||
... | |||
12月 | |||
合計 |
長期間のシート
最後に長期間のシートを作成します。
年毎の変化がわかるようにします。
以下のイメージです。
収入 | 支出 | 収支 | |
---|---|---|---|
2019年 | |||
... |
以上で家計簿は完成です。
おわりに
今回は家計簿の作成方法を書きました。
家計簿はつけておしまいではなく、それをもとに家計を見直すことが重要です。毎月の家計の収支を黒字にして、投資資金を捻出できるようにしましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
皆様のお役に立てましたら幸いです。
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