資産の構築と運用の5つのステージ

資産を構築し運用して、より自由に生きるために。家計改善、株式投資、不動産投資、相続・贈与、マネーリテラシー等、新社会人からリタイア後世代まで全ての皆様に役立つ情報を発信していきます。

【ステージ3】資産ポートフォリオの展開 国際分散投資の開始

海外の紙幣

 

ウィステリアファイナンス主筆です。

 

以前に『資産の構築と運用の5つのステージ』の各ステージの概要は 『資産の構築と運用の5つのステージ』とは 各ステージの概要で説明しました。
また前回は【ステージ2】投資優遇制度の活用について説明しました。

今回は【ステージ3】資産ポートフォリオの展開について説明します。【ステージ3】は、国際分散投資を開始して資産ポートフォリオを展開していくステージです。

  • 【ステージ1】家計の黒字化
  • 【ステージ2】投資優遇制度の活用
  • 【ステージ3】投資資金の準備 ← ここ
  • 【ステージ4】投資による資産構築の加速
  • 【ステージ5】資産の安定的な運用と継承

【ステージ3】では何に投資すべきか

【ステージ2】投資優遇制度の活用では、企業型年金、iDeCo(個人型確定拠出年金)、NISAといった投資優遇制度を活用した投資を開始しました。
【ステージ2】の次に考えることは、投資優遇制度を活用してもまだ余裕がある資金を投資することです。

【ステージ2】では、国内株式に投資することをお勧めしました。
次の【ステージ3】では何に投資すればよいでしょうか?

国際分散投資の開始

ここで皆さんに質問です。
将来(例えば30年後)、現在と比較して円高になると思いますか? それとも円安になると思いますか?

個人的には円安に進むと思います。少子高齢化の進行で経済成長は鈍化し、国際競争力も低下すると予測しますので。
これについては、いろいろな意見があることと思います。「先のことはわからない」という答えもあるでしょう。

 

ここで考えなければいけないことは、資産を全て円建てで持つことのリスクです。
円安になると、輸入品の価格が上がるので物価が上昇し、円建て資産は目減りすることになります。
円安に備えて、資産の一部を外貨建てで持って国際分散投資することをお勧めします。
もちろん「必ず円高になる」と確信していて、「その信念に賭ける!」という人は別ですが。
「先のことはわからない」としても、「全て円建てのまま」よりも「一部を外貨建てにする」ほうが合理的な判断と思いませんか?

 

本ブログでは、【ステージ3】から外貨建て資産を持ち国際分散投資を開始することを提唱します。

まずは外貨建ての投資資金を準備します。ある程度の金額が用意できたら、海外資産への投資を開始します。

 

本ブログでは、今後、外貨預金やFX(外国為替証拠金取引)について書いていきます。

海外株式投資の開始

外貨建ての投資資金が用意できたら、投資を開始します。
世の中の主要な投資対象は、株式、債券そして不動産です。(他のものを対象とする投資はオルタナティブ投資と総称します。)
では株式、債券そして不動産のうち、最初は何に投資すればよいでしょうか?

 

まず不動産は選択肢から外したほうがよいと思います。理由は以下の通りです。

  • 不動産は株式、債券よりも投資資金が多く必要
  • 不動産は株式、債券よりも手続きが複雑で知識が必要

前者に補足説明します。多くの投資資金が貯まるには時間がかかります。それを待つよりも、少額でも投資できる対象に投資して、早く国際分散投資を開始したほうがよいです。

後者に補足説明します。いきなり海外不動産はハードルが高いということです。いずれ不動産投資を行うにせよ、まず国内の物件に投資して経験を積んでからにしたほうがよいです。

 

それでは株式か債券のどちらでしょうか?

一般的な傾向として債券と株式を比較すると、株式のほうがハイリスク・ハイリターンです。

投資の初期段階では、多少のリスクをとってでも、より高いリターンをねらってもよいと思います。たとえ失敗したとしても、その後で挽回できる可能性がありますので。

このため結論として株式をお勧めします。

資産ポートフォリオとは

今まで、国際分散投資とか、投資対象について述べてきました。
これは資産運用に重要な資産ポートフォリオという概念に関係しています。(最近はアセットアロケーションとも言います。)

 

資産ポートフォリオのコンセプトは、資産を一種類に集中せずに分散して持つことで、リスクを軽減しつつある程度のリターンを得るというものです。
ハイリスク・ハイリターンでもローリスク・ローリターンでもなく、ミドルリスク・ミドルリターンを目指すということですね。

資産の分散には、主に以下の種類があります。

  • 種類の分散
  • 地域の分散
  • 時間の分散

種類の分散は、現金、株式、債券、不動産、貴金属、仮想通貨、等です。

地域の分散は、大まかには国内と海外の分散です。海外の中でも先進国か新興国か、先進国の中でもアメリカかヨーロッパか、と細分化されます。

時間の分散は、一度に資金投入せず、購入時期を何回かに分けるということです。

 

資産ポートフォリオは、【ステージ1】では円建て現金のみでしたが、【ステージ2】で国内株式を、【ステージ3】で外貨建て現金と海外株式を追加しました。
このように資産ポートフォリオを展開していきます。

【参考】収支モデル

収支モデルとは

【ステージ3】の収支モデルを説明します。

収支モデルには以下の3種類があります。

  • 収入のモデル
  • 収入と支出と投資のモデル
  • 資産のモデル

収入のモデルは収入の内訳を示します。
収入と支出と投資のモデルは収入、支出、投資および貯蓄の関係を示します。
資産のモデルは月初と月末の資産の差異と投資と貯蓄の関係を示します。

収入のモデル

収入については以下の式が成立します。

  • 仕事からの収入(手取り) = 仕事からの収入(額面) - 企業年金の掛金 - 社会保険料 - 税金
  • 収入 = 仕事からの収入(手取り) + 投資からの収入 + その他の収入

【ステージ3】から収入に投資からの収入が加わります。
投資からの収入は、損失が出て負の値となる場合があります

収入と支出と投資のモデル

収入と支出と投資については以下の式が成立します。

  • 収入 - 支出 = 投資 + 貯蓄
  • 投資 = 個人年金の掛金 + NISAの掛金 + 個人投資

【ステージ3】から投資に個人投資が加わります。個人投資とは投資優遇制度を活用する以外に個人で実行する投資のことです。

なお、NISAの掛金は非課税枠を使い切った時点でなくなります。

 

資産のモデル

資産のモデルは【ステージ2】と同じです。

  • 月末の資産 = 月初の資産 + 投資 + 貯蓄

【ステージ3】からは資産の一部を外貨預金にするかFX(Foreign Exchangeの略、外国為替証拠金取引)で運用します。

【参考】資産ポートフォリオ

資産ポートフォリオとは、現金、株式、債券、不動産、貴金属、仮想通貨、等の個人や法人が保有している資産の一覧のことです。

資産ポートフォリオを組む目的はリスク分散です。
資産を一種類に集中せずに分散して持つことで、リスクを軽減しつつ、ある程度のリターンを得ることを目指します。

『資産の構築と運用の5つのステージ』では、資産ポートフォリオを段階的に構築することをお勧めします。
資産ポートフォリオの内容は、新社会人からリタイア後世代までのライフステージの遷移につれて変化していきます。

 

【ステージ3】での資産ポートフォリオは以下の通りです。 代表的なものとして、種類は現金、株式と不動産の3つ、地域は国内と海外の2つで分類した資産ポートフォリオを示します。なお、現金は紙幣、硬貨だけではなく預金も含めます。

  国内 海外
現金  〇   〇 
株式  〇    
不動産    

 

外貨預金FX(Foreign Exchangeの略、外国為替証拠金取引)による外貨の保有を開始します。
また海外株式への投資を開始します。

おわりに

今回は国際分散投資について書きました。
次回は【ステージ4】投資による資産構築の加速について説明します。資産ポートフォリオをさらに展開していきます。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
皆様のお役に立てましたら幸いです。

 

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